ネブカドネザルの夢
天の神は決して滅びることのないすべての王国を立てるられます。それはこの国のすべての王国を打ち砕いて終らせ、それ自体は定めのない時に至るまで続きます。(ダニエル書2-44)
紀元前597年のこの日、 カルデアの王ネブカドネザル2世(在位前604-前562)はエルサレムを徹底的に破壊し、ユダ王エホヤキンらをバビロニアに移住させる(第1回バビロン捕囚)。旧約聖書のダニエル書には、こんな不思議な話がある。
ネブカドネザルは、高さ27メートルの巨大な金の像を立てます。そして、その像の献納式のために集るよう帝国内の支配者たちに命じます。特別の音楽が奏でられる時にすべての者はひれ伏してその像を崇拝しなければなりません。それを行なわない者がいれば、火の燃える炉の中に投げ込まれます。ダニエルの三人の友、シャデラク、メシャク、アベデネゴがこれに応じなかったということが報告されます。彼らは、激怒した王の前に連れてこられます。その場所で彼らは大胆にこう証言します。「わたしたちの仕えているわたしたちの神は、わたしたちを救い出すことがおできになります。・・・あなたが立てた金の像をわたしたちは崇拝いたしません」。憤怒に満たされた王は、その炉をいつもより七倍も熱くして、それらのヘブライ人を縛ってその炉に投げ込むようにと命じます。それを行なおうとした時、刑の執行者たち自身が燃える火の炎によって焼き殺されます。ネブカドネザルは恐れと驚きに満たされます。王は、それら四人のヘブライ人に火の中から出て来るようにと呼びかけます。彼らは出て来ますが、焦げた跡さえ付いていません。真の崇拝に対するその勇気ある態度の結果として、ネブカドネザルは、ユダヤ人のために帝国全土にわたって再び神を礼拝せざるを得なかった。(3月16日)
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