雋(シュン、とし)
「雋」の字は、さほど難しい漢字ではないが、当用漢字や常用漢字などの漢字制限によって日本人にはほとんど使われなくなった漢字のひとつである。雋は「形のととのった鳥」「やわらかい鳥の肉」が原義で「すぐれている」の意味がある。「雋矑」(しゅんたん)とは「才能や学識がゆたかですぐれること」。むかしは人名漢字によく使われた。例:海軍軍人の伊藤雋吉(いとうしゅんきち)としよしとも読む。
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参考までに。字通の説明をやや変容してみると、「雋」とは鳥が足をすくめて飛翔する形。隼(しゅん)の字形と近い。鳥の飛翔するさまよりして、鳥がはやくとぶ、すぐれるの意で雋敏・雋異の意となる。肥肉などの義は引伸によるものであろう、とあります。私には引伸の意味が翌分かりませんが。
投稿: 大槻文彦 | 2024年3月28日 (木) 09時57分