梶川与惣兵衛と加古川本蔵
たいていの映画・ドラマで浅野長矩が吉良上野介に刃傷に及んだとき、長矩を脇から抱きしめて制した人物は梶川与惣兵衛という名である。梶川は実在の人物で「梶川筆記」で、自分が咄嗟のことで少々あわてすぎたことを後悔している。お墓が天徳院(中野区上高田)にある。松平健の「忠臣蔵」(2004)ではめずらしく加古川本蔵という名で平泉成が演じている。仮名手本忠臣蔵にてでくる加古川本蔵はなかなか重要人物である。本蔵の娘、小波と大石主税とは許婚であった。のちに解消されるが、本蔵は復縁を願っている。悪役と善玉の両面が描かれている。吉良邸の図面を大石に手渡すのも歌舞伎では加古川本蔵である。(3月14日)
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