聖書
聖書はユダヤ教およびキリスト教関連の宗教にはもっとも重要な宗教文書とされる。もっとも旧約聖書と新約聖書の両者を聖書と呼ぶのはキリスト教の立場に基づくものであることは留意すべきである。ユダヤ教にとってはいわゆる新約聖書は経典ではないし、イスラム教にとっては両聖書とクルラアーンとはいずれも経典である。ただしクルアーンが優越すると考えられている。図版はエルビス・プレスリー所蔵の聖書。聖書の内容は、天地創造、アダムとイブの禁断の果実、ノアの方舟、アブラハムと子供たち、天使と格闘してイスラエルの名前を授かったヤコブ、モーゼの出エジプト、王国に繁栄をもたらしたダビデとソロモン、バビロン捕囚、キリストの復活など。このような歴史的な叙述だけでなく、法律、預言、詩、格言、歌、手紙などさまざな文章が集められている。エホバの証人の本によると、「聖書は西暦前1513年に書き始められ、1600年以上かけて、西暦98年に書き終えられた」とある。これは66冊の書からなる聖書の初めの部分、「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「ヨブ記「民数記」「申命記」「詩編90編」をモーセが書いたと考えているからである。そうすると、聖書は今から約3500年前に書き始められたことになるが、文字の発達していない時代にこのような複雑な文章を残すことは歴史学的立場から考えるとあり得ない話である。(Bible,Quran)
聖書・キリスト教関係文献目録
摩太福音書 ジョナサン・ゴーブル 1871
西洋教草 永田方正 1873
新約聖書 日本聖書協会 1879
旧約聖書 日本聖書協会 1888
聖書辞典 平文・山本秀煌編纂 基督教書類会社 1892
引照新約全書 大日本聖書館 1894
上川基督教育青年会憲法及細則 上川基督教青年会 1902
約翰傳福音書新約聖書 聖書館 1903
戦争と宗教 デフォリスト述 警醒社書店 1905
聖書物語 通俗文庫 百島冷泉訳 内外出版社 1907
ルナン氏耶蘇会 エルネスト・ルナン 日高有倫堂 1908
旧約聖書出埃及記 米国聖書会社 1911
使徒行伝 新約聖書 米国聖書会社 1915
基督再臨問題講演集 内村鑑三 岩波書店 1918
新約聖書一日一訓 松本苦味編 大日本雄弁会 1918
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