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2024年2月12日 (月)

死人に鞭打つようなもの

    「死屍に鞭打つ」という言葉がある。亡くなった人を悪く言う。死後など、その人の悪口を言う。また、むごいことをする意のたとえ。SNSの時代、離婚など元カレ、元カノの悪口にもつかわれる。言葉の起源は中国の伍子胥の故事にある。中国でもっとも不道徳な行為とされた「墓あばき」や復讐心をいだき父と兄の讐にむくいた「臥薪嘗胆」の故事にまつわる武将である。古代のバビロニアの律法には、人がもし他人の生命を奪ったときには、その生命でもって償わせ、目を傷つけたときには目でもってそれを償わせるという掟があった。さきごろの日本人の世論調査によると、「凶悪犯罪は命で償うべきだ」という考えの人が年々増加しているらしい。死刑容認は85.6%と高い。これは国際的な流れからみると驚くべき高さである。いまの世界の趨勢は死刑廃止に向かいつつあるが、日本の国民感情は独自の方向に進んでおり、2008年に国連規約人権委員会が「世論に関係なく廃止を検討すべきだ」と勧告しているが、「将来も死刑は廃止しない」という意見が国民の間には根強い。死刑容認の理由としては「廃止すれば被害者や家族の気持ちがおさまらない」ということが一番大きいように思える。日本人とキリスト教が根底にある国との違いがその点にあるように思える。キリストは「目には目を」に対して、そういうことをしていては、恨みがいつまでも続くと考えた。彼は復讐を認めない。「汝の敵を愛せよ」というキリストの根本の教えは永遠に日本人には受け入れられないだろう。日本人にはキリストよりも伍子胥を支持する者が多いようだ。

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