紫式部の本名は藤原香子か!?
最近は歴史上の人物の墓を巡って、故人の足跡に思いをはせる「墓マイラー」が急増して、紫式部の墓も京都の新名所の一つとなっている。紫式部の墓は、京都市北区紫野西御所田町の島津製作所の附近にある。右に小野篁、左に紫式部の墓がある。式部の墓がこの地にあるということを最初に書いたのは、室町時代の四辻善成の「河海抄」である。この辺りは、むかし蓮台野と呼ばれる墓地だった。式部の生没年には諸説あるが、およそ1000年前に亡くなったものと考えられる。かつては小野篁と並んでいたが、1989年に墓所が整備されたようである。
「紫式部」とは渾名で、実名はわかっていない。当時は実名を軽々しく他人に明らかにするものではないとされていた。特に女性が実名を明かすことは結婚を承諾するに等しいとされていた。角田文衛によると、紫式部の本名は藤原香子(たかこ)という説がある。だがこれには批判もあり未だわからない。7日からスタートする大河ドラマ「光る君へ」では「まひろ」となっており、紫式部は吉高由里子が演じている。吉高は2014年に連続テレビ小説「花子とアン」のヒロインであり、朝ドラと大河の両方の作品の主演を演ずるのは、松嶋菜々子、宮崎あおい、井上真央に続いて4人目となる。紫式部の幼少期のことはあまり知られていない。ドラマでは母が藤原道兼に殺害されたことになっていたが、これは脚本家の大石静の創作であろう。(角田文衛「紫式部の本名」『紫式部とその時代』所収 1966年)
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そうですか・・紫式部の正体は・・
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年3月28日 (木) 18時41分