藤原兼家
大河ドラマ「光る君へ」は紫式部や藤原道長を中心とする平安盛期を描いた王朝絵巻ながら、複雑な権力闘争で歴史ドラマとして観ると面白そうである。スタートしたばかりなので物語は父・母の時代から始まる。藤原兼家(ドラマでは段田安則が演じる)は延長7年藤原摂関家の三男の家に生まれたが、兄に伊尹、兼道がおり将来執政のの座につくのは、特別の事でも起こらぬ限り、きわめて薄かった。ところが安和元年三位になって兄兼通を超えると、兼通とことごとく対立し、関白は兼通に先んじられた。ところが天元3年、娘詮子(吉田羊)と円融天皇との間に懐仁親王(一条天皇)が生まれる。寛和2年次子道兼と謀り花山を出家させ、藤原氏による摂関政治の道を開いた。息子の道隆、道兼が関白となるが相次いで没し、道長が左大臣、摂政、太政大臣となる。むすめ彰子は一条天皇の中宮となって後一条、後朱雀天皇を生み、奸子は後一条の中宮、嬉子は後朱雀の女卿となって後冷泉を生み、藤原一門は空前の栄華を極めた。
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