青々忌
ホトトギス派の俳人・松瀬青々(1869-1937)の1937年の忌日。大阪の人。1899年上京し、正岡子規に師事。ホトトギス編集に従事したが、翌年帰郷する。大阪朝日新聞社に入社。「朝日俳壇」を晩年まで担当した。句集「妻木」「鳥の巣」「松笛」(1月9日)
年玉やかちかち山の本一つ
風呂吹にとろりと味噌の流れけり
日盛りに蝶のふれ合う音すなり
天地の間にかろし蝉の殻
鞦韆にこぼれて見ゆる胸乳かな
人間の行く末おもふ年の暮
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