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2024年1月16日 (火)

血液型と性格は関係があるのだろうか

140526_typeb   人間の血液にA型、B型、0型の種類があることを最初に発見したのは、ウィーン大学の生物学者カール・ラントシュタイナー(1868-1943)で、1901年のことである。この血液型と性格との関連性を初めて論文としたのは日本人で、大正5年に原来復と小林栄が「血液ノ類属的構造ニ就イテ」(医事新報954号)であるが、そののち古川竹二(1891-1940)が書いた「血液型と気質」(1932年)で広く知られるようになった。戦後は、フランスの心理学者レオン・ブールデル(1907-1966)が「血液型と気質」(1960年)、能見正比古(1925-1981)の「血液型人間学」「血液型でわかる相性」がベストセラーになった。その後も血液型性格診断は相性判断となって、酒席で「B型っぽい」とか「A型らしくないね」という話題をすれば盛り上がる。しかしながら、ほんとうに血液型で性格がわかるのだろうか。現在のところ、血液型による性格判断は科学的に証明されていない。血液型性格診断は根拠がなく擬似科学性が指摘されている。血液型と性格とは関係ないとする根拠としては、人間の性格は脳の働きによって表出すると思われるが、脳のなかには血液型を決めている糖類はない。血液型を決める物質が脳にないのに、なぜ脳の働きに影響を及ぼすのか。

   でも「A型は几帳面」とか「B型の男は自分勝手で我が儘」といえば、なぜか思い当たることがある。だれにでもあてはまることを言われると、自分のことと思ってしまう心理がはたらく。これをバーナム効果という。先ごろ、九州大の縄田健吾講師が、血液型と性格の関連性に科学的根拠はないとする統計学的な解析結果を発表した。最近では、血液型によって就職などで差別されるブラッドタイプ・ハラスメントが問題化している。このように日本や韓国では、血液型と言えば、相性や性格診断のイメージが強いが、欧米では血液によって「病気リスク」の差があるという研究が進んでいる。血液型の中で、最も免疫力が少ないのはA型で、いちばん病気に強いのはO型である。O型の人は脳梗塞、心筋梗塞になりにくいらしい。だがO型が新型コロナに感染しにくいとか、蚊に刺されやすとかいう話しは迷信の類である。

 

 

 

 

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自然・科学」カテゴリの記事

コメント

血液型で性格が判れば苦労しないですよ。
結婚相手の相性などもそうです。お遊びならいいですが、真に受けるバカがいるなんて、何でしょうね。日本人の白痴化ですかね。

この論文は読ましたが結論に繋がる実証になっていませんね。
これを信じる人は血液型性格分類を信仰している人達と同レベルかと思います。

STAP細胞の有無を調べる検証実験でも「再現できていない」という中間発表が出されても、完全に否定されたわけではない。何事も「存在しない。間違っている」と完全否定することはなかなか難しい。

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