古代エジプトの神々
古代エジプト人の神に対する考えはきわめて種々雑多である。あらゆる自然物に神性をみるもので、光の神ハトホルはイチジクの木に住んでいるものとか、神々は牛や鷹やあらゆる鳥獣を住みかとしてそこにあらわれると考え、動物を神の化身と考えた。太陽はラーの神とされ、昼間は従者とともに舟に乗りかえて女神の体内を通り、朝ふたたび新しい太陽となって生まれると考えた。オシリスとその妻イシス、真実と正義の神マート。
最も数が多くしかも重要なのは地方神である。これはいうまでもなく全国の大小の町や村に発達した神々で、その運命はその町や政治的盛衰と結びついていた。エジプトの宗教に特有なものは神聖動物で、壁画やパピルスにしばしば描かれているものである。ライオンの頭をした女神セクメト、マントヒヒのトート、猫の女神バステット、河馬の女神トエリス。ある学者の調査によると実に二千種を数えたと報告している。
« ケペル先生の何でも相談室2 | トップページ | 名古屋はブスが多い!? »
「世界史」カテゴリの記事
- 西漢南越王博物館(2025.05.04)
- 同盟市戦争(2025.02.10)
- 英領インドにおける高等文官制度(2024.12.20)
- ムハンマドの死後(2024.10.06)
- 世界史探求(2024.05.21)
コメント