食生活の東西差
関東人は「肉まん」、関西人は「豚まん」。一般に関東では濃い味が、関西ではうすい味が好まれるっていわれる。たとえば関東は濃口醤油が、関西は薄口醤油が使われる。なぜ関東は味付けが濃いのか?答えは、それは徳川家康のせいだから~NHKチコちゃんは知っている。醤油の歴史は京都や大阪が古い。天正5年(1577年)に龍野で薄口醤油つくられた。これが、京都で発達した精進料理を自然な色に見せる、薄味の調理として完成された。江戸時代になると、徳川家康が未開拓の江戸の街を早く整備するため、全国から労働者を多く集めた。玄米と塩分補充と労働力アップのため味の濃いおかずを用いた。それから、江戸では新鮮な魚を食べる際に、「つけ醤油」として醤油を用いていたことから、濃口の醤油が生まれた。以来、万能の調味料である醤油は、日本の食を支えた。
このように日本人の食生活や住まいのようすは東と西では違いがあった。だが、今や、新幹線に乗ればわずか2時間半で移動できる狭い日本なので、大きな違いはみられなくなった。もちの形は、富山から見えを境して東は四角い餅、西は丸い餅ときれいに分かれる。理由は日本列島を東西に分断する大地層帯・糸魚川静岡構造線と地質学的に説く人もいるが、本当のことはよくわからない。(参考:「知ってビックリ!関東と関西こんなに違う事典」PHP文庫)
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