記憶力と暗記力
スマホに代表されるように世の中、デジタル時代となり、言葉や故事・ことわざなど簡単に情報が得られるので、記憶や暗記は不要と思われるかもしれない。はたしてそうだろうか。記憶とは以前に起こった経験が保存され、その後の機会にそれが適用される心的作用である。もし、人間にこのような記憶作用がなかったなら、われわれの精神生活はまさに瞬時的となり、その歴史的発展は、もはやのぞめないであろう。古事記編纂の稗田阿礼の出身地、奈良県大和郡山市では毎年「記憶力大会」が開かれている。競技の部、自慢の部、記憶力日本選手権大会(顔と名前、単語、数学、短文、トランブ)の3部門が実施される。円周率をどこまでいえるか(産医師異国に向う 3.14159265)、化学元素の周期(水兵リーベぼくのフネ)、ルート3(富士山麓オウム鳴く)、国旗の国名当て、首都当て、難読漢字、歴史の年号、英単語など丸暗記も大切。記憶力の限界に挑む。
思い出そうとしてもなかなか出てこないことがよくある。英語でTip of the tongueと表現することから、TOT現象という。新聞記者がトルコの首都をアンカラと書くべきところをイスタンブールと誤記した。野球選手が素振りやキャッチボールをするように、著述家・ブロガーにも日常的な作文トレーニングが必要だろう。たとえば世界の首都。オセアニア14カ国、言えますか?
オーストラリア キャンベラ
キリバス タラワ
サモア アピア
ソロモン諸島 ホニアラ
ツバル フナフティ
トンガ ヌクアロファ
ナウル ヤレン
ニュージーランド ウェリントン
バヌアツ ポートビラ
パプアニューギニア ポートモレスビー
パラオ マルキョク
フィジー スバ
マーシャル諸島 マジュロ
ミクロネシア パリキール
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