無料ブログはココログ

« メイフラワー号 | トップページ | ブラジル独立記念日 »

2023年9月 6日 (水)

歌川広重は東海道を旅せずに描いた!?

26

 

  安政5年のこの日、歌川広重が流行のコレラで没した。享年61歳。ご年配の方は「安藤広重」で呼ぶことが多いが、近年の教科書では歌川派の絵師として「歌川広重」と呼ぶ方が適切だということで、現在では「歌川広重」が一般的な呼び名になっている。

広重の東海道五十三次と東海道名所図会を見比べると、多くの共通点がある。全55点のうち、19枚が東海道名所図会をアレンジしているし、十辺舎一九の続東海道中膝栗毛などからの挿図を含め、半数近くは種本が見つかった。これにより広重は写生をもとにしたのではなく、種本でアレンジすることが知られるようになった。

    日坂宿とは金谷と掛川との間の山あいの小さな宿場。明治になって東海道本線が南に通り、元の宿場はさびれ一農村となったが、江戸の面影を遺している。

    広重「佐夜ノ中山」は大胆な構図で右端に急坂を描き、山の険しさを強調する。坂下にころがる大きな石は夜泣石。昔、みごもった妻が金谷に住む夫を訪ねて山越しの途中、賊に斬り殺される。胎内の子は観音の化身によってとり出され助かるが、女の恨みは傍らの石にのりうっつて、夜毎に石が夜泣きしたという有名な伝説をもとにしている。(9月6日)

« メイフラワー号 | トップページ | ブラジル独立記念日 »

今日は何の日」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« メイフラワー号 | トップページ | ブラジル独立記念日 »

最近のトラックバック

2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31