慈円忌
鎌倉初期の天台宗の僧。歌人、史論家でもあった。彼の著書「愚管抄」は貴重な歴史書。慈円と源頼朝とは親交が深く、2人は和歌の贈答をさかんにしている。建久3年、頼朝が征夷大将軍になった年に、慈円は天台座主に就任している。建久6年、頼朝上洛し、慈円と意気投合した。だが正治元年正月、頼朝の突然の死は、親幕派の九条家一門にとっては痛手だった。兄の九条兼実は失脚し、慈円もすべての職位を辞す。しかし後に天台座主に戻る。嘉禄元年、近江国東坂本の小嶋房で入滅、71歳であった。(9月25日)
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