ラーメン1000円の壁
「B級グルメ」、「庶民の食べ物」として長らく愛されてきたラーメンだが、今や1杯1000円前後する店も増えてきた。ラーメンを構成する肉類や魚介類、調味料、小麦など、あらゆる食材の価格が上がっており、これまでの価格を維持することが困難になってきたからだ。昭和45年ころのテレビドラマを見ていたら、コーヒー1杯がちょうど100円だった。コーヒー1杯の値段で戦後の物価の変遷がわかるだろう。昭和29年頃は50円。昭和45年頃は100円。昭和50年頃は200円。昭和62年頃は300円。現在は400円ぐらい。もちろん高級店はいくらもあるだろうが。ちなみに少年マガジンが昭和34年創刊当時、40円で現在は300円。戦後から今日までの78年間、価格が変わらず安定しているのは鶏卵だけである。下のグラフは昭和35年から平成22年までの食品を主にした物価の推移を示すものであるが、「卵は物価の優等生」といわれていることがよくわかる。丸田勲によると、江戸時代、卵は現代の価格になおすと約1個400円くらいだった。しかし昨年末から、卵の価格が高騰し、現在も値上がりが続いている。甲子園名物「かちわり氷」は1袋200円、甲子園のビールは1杯750円。東京ドームの生ビールはなんと900円。
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卵が安いのはありがたいですね。
( ^ω^ )
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年6月21日 (金) 01時50分