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2023年8月10日 (木)

「遺憾」という言葉

 政治家や企業、大学などの代表が謝罪する際、「誠に遺憾だ」「遺憾の意を表する」などのように、「遺憾」という言葉を使う。

そもそもこの遺憾とは、「心のこりがして不本意なこと」「残念に思うこと」という意味。謝罪会見で「遺憾です」と言って頭を下げている姿を見ると、何となく謝っているように思えてしまうが、実際は「こうした事態になって残念だ」と言っているだけ。そこにまったく謝罪の意味は入っていいないのだ。では、なぜあえて「遺憾」という言葉を使うのか。きっと、直接的な責任を回避したいという心情があるのだろう。遺憾という言葉は、使う側からすれば非常に便利な言葉なのである。いま大学のスポーツ部を中心に大麻や覚醒剤が広まっている。責任者は言葉で言い逃れするのではなく、きちんとした対策を講じてほしい。

 

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参考までに日本国語大辞典から引用
思い通りにいかないで、心残りなこと。また、そのさま。残念。釈明や非難をする場合にも用いる。

*文明本節用集〔室町中〕「遺憾 イカン」

*信長記〔1622〕起「功あって洩れぬる人、其遺憾(イカン)いかばかりぞやとおもふままに、かつかつひろひもとめ、これを重撰す」

*白石先生手簡〔1725頃〕五「生前の心もちにて、同じくほねをおらせ候にも、子細有べく候事と、今更遺憾哀惜の事共に候」

*読本・椿説弓張月〔1807~11〕残・六〇回「遺憾(イカン)ほとほとやるかたなけれど、白骨なりとも拾(ひら)はんと」
最近の、特に政治屋の、遺憾の語の乱用は実に腹立たしい。連中は政治作用を集金の道具としている。

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