北海道の魅力
北海道は広大な大陸である。山も川も、湖も平原も、そして海さえもが本州のそれとはスケールを異にし、しかも文明と原始の自然とがともに併存する天地として、かぎりない魅力と神秘さに満ちている。札幌や函館その他の近代都市にも、北海道開拓の歴史の歩みがその跡をとどめ、ある町は異国的な情緒や青年のような生気を、ある町は哀愁のかげりの表情をみせる。古く蝦夷地とよばれていた道内の各地には、数々の伝統や神々の宿るアイヌのふるさと、神秘な自然がある。そして、船すら着けぬ知床半島、おとずれる人も住む人もまれな広漠とした根釧・サロベツの原野、千古斧を知らぬ大雪山など、秘境の名にふさわしい大自然が横たわっている。北海道には179の市町村がある。道民は35市129町15村、全部いえるのだろうか。4区分が一般的。道央(石狩、空知、胆振、日高、後志)、道南(渡島、檜山)、道北(上川、留萌、宗谷)、道東(網走、十勝、釧路、根室)。画像のように石狩、空知、日胆、後志、道南、上川、留萌宗谷、オホーツク、釧路、十勝という10区分もある。▽北海道の中学生の修学旅行、行き先は約半数が道内、次に東北地方が多い。▽松浦武四郎が蝦夷を調査したとき、アイヌからこの地を「カイ」と呼んでいることを知る。それで日本の「北」にある「カイ」、それに旧領土を指す「道」をつけ「北加伊道(ほっかいどう)」という地名を創案した。これが現在の「北海道」の由来である。▽函館山から眺める町の夜景の美しさはたとえようもなく、武家政治終焉の地・五稜郭やトラピスト・トラピスチヌス修道院がある。また市内には「北海道坂本龍馬記念館」がある。龍馬の甥、直寛は明治に北見に入植している。▽洞爺丸台風があった日(1954年9月26日)岩内町で大火があった。死者35人、行方不明者45人。水上勉の小説「飢餓海峡」では仮名で岩幌大火となっている。▽小樽には、ニシン御殿や、小樽水族館、断崖のオタモイ海岸、など名所も多い。▽札幌は雪まつりをはじめ、四季の行事も多彩で、魅力ある国際観光都市としての役割を果たしている。▽流氷の町網走は北辺の小都市ながら、オホーツク海の漁場をひかえた漁業基地の明るい活気と磯の香りに満ちた町である。美幌峠は釧路と北見の境にある高原である。北見はかつては薄荷の産地で知られたが、近年は常呂といえば「カーリングの町」となっている。だがなんといっても北海道観光の一番人気は富良野のラベンダーの花畑であろう。▽ほつかいどう北海道では水産業もさかんである。道内には釧路港や稚内港など多くの漁港があり、近海のオホーツク海やベーリング海は、たら、さけ、かになどをとる北洋漁業の好漁場である。
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