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2023年7月 6日 (木)

アフリカの文明

 アフリカを暗黒大陸と呼ぶのは、もはや間違いである。アフリカは人類が誕生した故郷であり、古来、豊かな文明をはぐくんだ大陸である。人類は約700万年前、最古の人類サヘラントロプス・チャデンシスがアフリカに誕生した。歴史時代にはいってからも、さまざまな民族集団が移動し、混じり合った地域である。アフリカには古代からさまざまな黒人が築いた王国がいくつもあった。それらは、イスラーム世界やヨーロッパなどとの交易で、独自の文明が発達した。しかし、過去の歴史を記録した資料が少なく、正確な歴史を知ることがなかなか困難である。ナイル川流域に発達したエジプト王国は巨大なピラミッドを建設し、文明が発達したことが古くから知られているが、北部のナイル川の上流域にはクシュ王国(前10~後4世紀)が、ニジェール川北部流域にはアフリカ最古の鉄器文化クノ文化(前10~後2世紀)、ザンベジ川流域にはモノモタパ王国(11~16世紀)、南西部のコンゴ川流域にはコンゴ王国(14~19世紀)が、西部のニジェール川流域にはソンガイ王国(15~16世紀)がさかえるなど、いずれも大河を中心にさかえ、金や象牙などの交易が行われていた。とくにガーナ王国は世界有数の貿易地帯で、16世紀から18世紀の時期に、ヨーロッパ諸国の奴隷商人たちがアフリカのベニン湾の沿岸地帯や、内陸から連れて、ヨーロッパやアメリカ大陸へ送り出す奴隷貿易を行った。一説によれば5000万人以上のアフリカ人が奴隷貿易の犠牲者となった。これによってコンゴ王国やアンゴラ王国、モノモタバ王国など労働力を損出したのみならず、社会構造そのものを破壊されるという大きな痛手をこうむった。近年の歴史研究によって次第に明らかになってきているが、17世紀のンドンゴ王国のンジンガ女王はポルトガルに抵抗して独立を獲得したとして民族的英雄として称えられている。しかし1870年代以降におこる西欧諸国の帝国主義によってアフリカは植民地として分割支配された。

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