フォークの歯はなぜ4本なのか
本日は「洋食器の日」。七(な)一(い)二(ふ)で「ナイフ」の語呂合わせ。中世の人びとはナイフで肉を切り、手づかみで食事をしていた。ナイフが食卓で使われたのは、15世紀以後のことである。ルイ15世紀は先端恐怖症で、ナイフの携帯を禁ずる法令をつくった。貴族社会の人びとがフォークを使いはじめたのは16世紀ころからのことである。ルネサンスのはなやかな舞台となったイタリアでは銀、白鑞(びゃくろう)ときには黄金などの貴金属に華美な彫刻をほどこしたフォークを専門の職人につくらせ、その豪華さと料理の豊かさを自慢しあっていた。4本歯のフォークが登場するのは18世紀のイタリアである。ナポリ国王フェルディナンド4世はスパゲッティが大好物であった。そこで何とか上品に食べられる方法はないかと技術者のチェーザレ・スパダッチーニが4本歯を考案したといわれている。スプーンは16世紀に入ってからだといわれている。(7月12日)
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