ふるさと栃木
江戸時代、日光に東照宮が造営されてから、宇都宮は北関東の要地となった。だがかつては栃木市に県庁があった。「路傍の石」「真実一路」の山本有三(1887-1974)は栃木市の生れ。日立製作所とソニーの二社の創業者はともに栃木県で生れた。日立製作所の小平浪平(1874-1951)とソニーの井深大(1908-1997)である。演歌界では森昌子、作曲家の船村徹がいる。横綱には栃木山守也は下都賀郡赤麻村(現・下都賀郡藤岡町)の出身。熊本出身の森高千里はおそらく栃木のことはほとんど知らないようだが、「渡良瀬橋」という名曲がある。渡良瀬橋で夕日を見ながら別れた人を思い出す、と言う内容で、今でも多くの歌手がカバーしている。しかしこの渡良瀬川は足尾銅山の開発により排煙、鉱毒ガス、鉱毒水などの有害物質が周辺環境に著しい影響をもたらし、明治23年より田中正造が中心となり、国に問題提起するものの、加害者決定はされなかったという事件が近代史上で重要である。田中正造は下野国小中村(現・佐野市)の生まれ。
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