井伏鱒二と福山城
本日は小説家・井伏鱒二の忌日。本名は満寿二。明治31年2月15日、広島県深安郡加茂村粟根89番邸(現在の福山市加茂町)に生まれた。父は井伏郁太、母は美耶、鱒二はその次男で本名を満寿二という。父郁太は鱒二が5歳のとき亡くなった。その年、祖父の民左衛門に連れられて福山の町を初めて見物に行く。汽車を見て、初めて写真を撮ってもらったのもこのときである。一番印象に残ったのは福山城だった。井伏が見た福山城の天守閣は昭和20年まであったが、戦災にあって焼失した。現在の天守閣は昭和41年に復元されたものである。
福山城は元和5年、徳川家康の従兄弟、水野勝成が備後東南部に入封して築城した。3年後、城と城下町が完成し、地名を福山と改めた。当時からの建物で現存するのは、伏見櫓、筋鉄御門、鐘櫓である。井伏は祖父から矢尻を買ってもらったことを覚えている。おそらく、井伏の最初の骨董品であったであろう。(7月10日)
« 関東地方 | トップページ | 本州の中央になぜ都が置かれなかったのか »



コメント