無料ブログはココログ

« たばこのはじまり | トップページ | マクドナルド マクドナルド1号店   »

2023年6月14日 (水)

焼跡と映画館

06_01_01
 名古屋栄町のバラック(昭和20年)

 

  昭和20年8月、日本は太平洋戦争に敗れて、混乱と絶望におちいっていた。終戦後、配給は1人1日1合だった。不法だが闇市で買うしかない。近郊農家への買い出しが男の仕事だった。「戦後いちはやく復興し始めたのは、陸の玄関名古屋駅前であった。焼跡にはバラックやマーケットが建ち始め、大がかりな闇市、納屋橋河畔の大道市、笹島東北角にずらりと並んだアロハ・アーケードなど現在の姿からは想像もつかない状景であった」(名古屋中村区誌)当時の世相を3S時代とか3P時代とかよんでいた。Sはセックス・スクリーン・ストリップ、Pはパンパン・パチンコ・ヒロポンをさしていた。

     戦後の混乱のなかで広小路にいちはやく目をつけた人物がいる。今は無き日本ヘラルド・グループの創業者である古川為三郎(1890-1993)だ。焼跡に立ち、戦後は必ず映画の時代が来ると予想した彼は、昭和21年に「今池国際劇場」「メトロ劇場」、昭和35年には「毎日ホール大劇場」「毎日地下劇場」を開館する。古川の予想どおりどの映画館も長蛇の列ができた。

« たばこのはじまり | トップページ | マクドナルド マクドナルド1号店   »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« たばこのはじまり | トップページ | マクドナルド マクドナルド1号店   »

最近のトラックバック

2025年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28