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2023年6月12日 (月)

エスペラントの日

Bjalistoko069

 

    世界の言語の数については、正確なことはよくわからないが、約6900くらいの言語があるといわれている。そこで、少し勉強しさえすれば、万国の人が理解できる言葉があるならどんなに便利だろうという発想が出てくるのも当然である。こうした考え方は古くからあり、17世紀ごろから多数の国際語の創造が企てられたが、どれも実用にはならなかった。このような中にあって、ポーランドの眼科医ラザロ・ルドヴィコ・ザメンホフ(1859-1917)によって1887年に考案された「エスペラント」(「希望をもつ者」という意味)は、今もその生命を保ち続けており、国際語としてただ一つのものであろう。ザメンホフは聖書や多くの文学作品をエスペラントに訳し、1905年には「エスペラント語の基礎」を出版して、その言語の構造の原理を示した。エスペラントの使用人口は確定されないが、母語話者200人から2000人、第二言語話者100万人から200万人と推定される。戦前は日本でもエスペラントを学習する人がいた。宮沢賢治の「イーハトーブ」(岩手をもじった理想郷を意味する造語)はエスペラント風の言葉であり、宮沢は世界の人に解ってもらえるようにエスペラント語を勉強しようとしていた。また安部公房の父・安部浅吉は満州で医業のかたわら「奉天エスペラント会」の中心人物として活動していた。しかし近年、エスペラント運動はあまりマスコミでも取り上げられることはない。欧米においてもエスペラント運動は停滞ないしは衰退しているそうだ。インターネットの普及でエスペラントの用途が増える可能性もあるのでエスペラントにこれからも注目していきたい。( keyword;Lazarus Ludwik Zamenhof,Esperanto ) 6月12日

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