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ラストにおいて主人公と犯人が崖上で相対する演出はサスペンスドラマの定番である。これは映画「ゼロの焦点」(1961)が原型といわれる。映画のロケ地は、よく福井の東尋坊と勘違いされるが、能登金剛のヤセの断崖である。松本清張の小説には崖上で相対する場面はなく、ヤセの断崖を特定する描写もない。志賀町の赤住という地名が出て来るが、実際の赤住は平坦な地形で断崖はない。清張は断崖のある「赤崎」と勘違いをしたのかもしれない。とにかく能登半島や福井の東尋坊は戦後の一時期、自殺の名所になった。
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