ルシタニア号沈没、隠された真実
1915年5月7日、午後3時10分、ドイツのUボートは、第一次大戦の最中、南部アイルランド沖を航行中の英豪華客船ルシタニア号に魚雷を発射した。一発の魚雷は命中し、2度の大爆発を起こして、客船は10分たらずで沈没した。この混乱の中、米国人128人を含む1198人の命が失われた。イギリスは「無実の一般市民を攻撃」とドイツを非難。ところがルシタニア号の積み荷には、173トンの弾薬があり、当時の国際法に照らし合わせると、ルシタニア号は攻撃を受けても仕方がなかった。最近おこなわれた海底調査で、沈没したルシタニア号の船内には違法な武器と火薬が積載されていたことが判明された。ドイツの野蛮な攻撃に対してアメリカの世論は沸騰、これによってそれまで中立であった米国議会でも反ドイツの雰囲気が強まり、アメリカも参戦することとなった。このルシタニア号沈没からおよそ2年後の1917年4月6日、ウィルソン大統領はドイツに宣戦布告した。
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