男女の寿命格差
天国には「命のろうそく」という部屋があって、そこには、すべての生きている人の数だけ、ろうそくがある。長いの短いの様々なろうそくがたくさん並んでいる。今まさに、燃えつきようとしているろうそくがある。どのろうそくも、持ち主が決まっていて、ろうそくの火が消える時、持ち主の命も終わってしまう。アイルランドやフィンランド、グリム童話などに同じような話が伝わる。日本の落語、三遊亭圓朝の「死神」は翻案物。
戦前の日本人の平均寿命は、男46.93歳。女49.63歳だった(昭和10年)。結核による死亡が多かった。いまは男性が81.47歳、女性が87.57歳。これは厚生労働省が発表した2021年の日本人の平均寿命である。女性の方が男性より6.07歳も長生きである。戦後男女同権がうたわれる世の中になり、女性の地位も向上した。それに比べて、現代の厳しい競争社会の中で行き抜かなければならない男性は、ストレスも増している。死因の上位であるがん、心臓病、脳血管疾患などの生活習慣病は、喫煙・飲酒・ストレスなどが影響するといわれているが、一般に男性の方がその機会が多いので、リスクも高くなるといえる。男女における性ホルモンの働きの違いが男女の寿命に影響しているという説もある。(Marcus Manilius,candle of life)
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蝉セミは、7日以前に地面の中で7年かな、結構長いですね。
投稿: kohaku | 2012年6月 1日 (金) 14時50分