郵便に歴史あり
楽浪出土の封泥
4月20日は「郵政記念日」。昭和9年、逓信省によって「逓信記念日」と制定されたことに因む。手紙を運ぶ郵便制度は1635年にイギリスでできたが、通信の歴史は人間の歴史とともにある。最も古い記録では前1500年頃、古代エジプト第12王朝時代にすでに手紙を運ぶ飛脚を職業とする者がいた。しかし郵便が一定の組織をもち定期的な通信を行うように制度化されたのは、古代アケメネス朝ペルシアの駅制である。この駅制はアンガライオンと呼ばれた。前500年代にキュロス王が創設し、ダレイオス王が完成したこの駅制は広大な版図内に首府を中心として一定の距離に宿泊所を設けて、馬と馬丁を置き、騎馬による継走によって手紙を運ぶという通信機関であった。ペルシアに劣らず古い郵便制度をもっているのが中国である。周代の頃からあると推察されるが、漢の時代に整備された。のちに封泥が発見された。信書としてしたためた木簡に発送するとき封緘をした。それは木簡を縄で縛り、そのうえに泥を押しつけ、泥のうえに印を押捺する。封緘に用いられた泥だから封泥とよばれた。従って封泥のウラ側には縄のあとがくぼんで見られる。郵便物は郵亭をリレー式に運ばれた。angaraion
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郵便を扱うのは逓信省っていってました。駅制を逓の文字のシステムで表してる。ピラミッドで、登り下りが、千代田区方向な風味があります。
順に倍して累累と増やす逓倍も使わなくなった言葉のような気がします。
バイオ技術で育種して売ってる種屋さんとはは、種を逓倍されないようにF1雑種の種を売ってる。
「逓」の概念が好きなもので、つい書き込みしました。すいません。
投稿: さぶろた | 2010年5月30日 (日) 19時55分