恐るべき生活不活発病
新型コロナウイルス感染もようやく収束に向かいつつあるが、これまで外出自粛を控えてきた高齢者たちにとっては、以前のように歩いて町に出歩くことが出来なくなってしまった。とくに高齢者が注意しなければならないのは、「生活不活発病」の予防が大切である。「動かない」状態が続くことにより、心身の機能が低下して、寝たきりになってしまいます。予防のポイントは、毎日の生活の中で活発に動くようにしよう。午前中に、介護保険認定調査員が来る。審査結果は後日、市役所より通知がある。一日中、体調不良。頭痛、めまい、下痢。深夜、不眠のためビデオを見る。これまで何度観てもわからなかった「市民ケーン」が心にささった。古い名画は体調の最悪のとき見るほうがよいかも。「市民ケーン」が80年も前につくられた作品なのに、斬新な感覚にあふれていること。華麗な映像テクニックはまさに傑作の一言につきる。だがテレビやスマホなど現代的な機器もストレスをためやすいの注意しよう。インターネットやスマホがないと不安を感じるだろう。IT機器を利用する人の多くは依存症である。米国の心理学者グレイド・ブロードは1984年に「テクノストレス」と命名したが対処法は進歩していない。ストレスをためると癌の発生リスクが高くなるといわれている。不安や恐怖、怒りといったストレスが生ずると、交感神経の活動が高まる。しかし癌との因果関係について科学的に立証できたわけではない。岡山大学の研究チームが「ストレスが多いと乳がんのリスクが高まる」とネイチャー誌に2019年に発表したが、先ごろのその論文、実験データ・画像に捏造があったことがわかり、関係者たちはショックを受けている。
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