紙の寸法の話
最近は会社や役所などで使用される紙はAサイズと決められているが、むかしはBサイズを使用していた。これは日本のBサイズがローカルなもので国際規格とことなるためである。しかしBサイズが全く消えたわけではない。日本のBサイズというのは江戸時代の公用紙である美濃紙をもとに定めた美濃判に由来している。明治期に出現した菊判(主に雑誌用)や四六判(主に小説用)も正確な寸法が定められていないが、長い間わが国で使用されている。日本のBサイズも菊判、四六判に近い判型として大正11年に公表されたものである。高さは菊判がだいたい22㎝、四六判が19㎝、B6が18.2㎝である。
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