エッフェル塔
1889年のこの日、パリ万博に合わせて建設されたエッフェル塔の竣工式が行われた。名称は設計および建設者であるギュスターヴ・エッフェルに由来する。
パリのシャン・ド・マルスの広場に立つエッフェル塔は完成当時、高さは300m(旗を含めると312.3m)だったが、現在は放送用アンテナを設置したため、324mとなっている。3段の展望台をもち、最上段からながめるパリの風景はとくに美しい。当時世界一高い建造物の塔は、その少し前に発明されたベッセマー鋼を使用し、造形美とともに鉄鋼時代の優秀性を誇示するものである。エッフェル塔の建造はパリっ子の間で賛否両論を巻き起こした。作家のモーパッサンや音楽家のグノーらを含む知識人たちからは醜悪な建物として揶揄されたが、しだいにパリの街に溶け込んでいった。こんにち世界中から年間600万人の観光客が訪れ、誰でも一度はこれに登ってみたいと思っています。ところがパリではこのところ大気汚染が深刻化してエッフェル塔が霞んでみえるという。またテロリストをよそおった爆破予告のイタズラが多発しているのも頭痛の種。2013年には爆破を予告する電話があり、観光客ら1500人が一斉避難する騒動があった。警察は塔の周辺を封鎖して捜索したが異常はなく、約3時間後に封鎖は解除された。(3月31日)
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