聖書新事典「価値なし」
受験シーズンです。政治家や芸能人のプロフィールで気になるのはやはり学歴。モデルで女優の本田翼。「私は高校3年生に戻って大学に行きたい。実は大学受験したいんですけど、落ちてしまったので、もう一度受験して大学生になりたいです」と。向学心はよろしいが、何が勉強したいのか目的が大事だ。インターネットの時代、高い学費を払って大学に行く価値があるのか。自分でテキスト買って、ネットで調べれば、本当の学力は個人の努力で達成できる。しかし世間の評価はいまだに実質よりも肩書きにあるようだ。春は芸能人の入学、卒業のニュース。桐谷美玲はフェリス女学院を7年かけて卒業した。大学を中退した芸能人はたくさんいる中で、卒論とか、いろいろと努力されたんだと思う。芸能人は十代の若い頃から仕事が多忙で、高校、大学への進学は壁となる。最近は大学出の芸能人も多い。大久保佳代子や壇蜜も大学卒。稲森いずみはハワイ大学。でも演歌の方には大学卒は少ない。なかには大学卒業して演歌歌手になった人もいる。コロムビアの出光仁美は大卒で美術の教員免許もあるという。日本の大学数は、戦前1940年の旧制大学数が47校、現在は777校ある。
聖書にこうあります。「人はみな罪を犯し、神の栄光を受けられなくなっていますが、キリスト・イエスのあがないの業を通して、価なしに義と認められるからです」(ローマ人への手紙3章4節)
神様はどんなプレゼントを下さったのでしょうか。信仰によって人は正しい者とされるのです。「価なしに」とは、何の功績もない者でも、救いが私たちに、無償で提供されるのです。私の解釈では、「価なし」則ち「価値なし」とは、高額納税者とか、高学歴とか関係なく、この世に何もなしえなかった者ですら、信仰に分け隔てなく、無償で救いが与えられると解釈しています。学歴とか資格とかキャリアとか人を差別し、選別することはむしろ害はあっても利はありません。老子の「無為自然」に近い思想かもしれません。誰しもですが高齢になると、地位とか財産とか名誉がばかばかしく思えるようになってきます。
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