春一番
気象庁は19日、九州北部と四国で「春一番」が吹いたと発表した。「春一番」とは立春を過ぎて最初に吹く強い南風のことで、気象予報官の創作ではない。最初にだれが言い出したかよくわからないが、口から口に語り伝えられたらしい。平凡社の世界大百科事典によると、民俗学者の宮本常一が長崎県の郷ノ浦を訪れて語を採集し、壱岐で用いられている語として『俳句歳時記』(1959)で紹介したとある。これをきっかけに、「春一番」は新聞などで使われるようになった。朝日新聞1962年2月15日の朝刊で「春の突風」という記事で「春一番」という語が使われたことから、2月15日を「春一番名付けの日」とされている。「春一番」、英語では、the firtst spring gale、映画「七年目の浮気」でマリリン・モンローのドレスがまくれ上がるのは、「春一番」ではなくて、地下鉄の通気口から吹き上げる風だが、巨大モニュメントでは自然の風のように見える。
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