暁に祈る事件
第二次世界大戦後、ソ連軍によるシベリア収容所において、日本人捕虜の間で起きたリンチ事件。リンチの指示を行った池田重善(収容所内では吉村久佳の変名を名乗っていた)は1958年に有罪判決を受けたが、本人は冤罪であると主張した。この事件は1949年3月に朝日新聞がスクープとして掲載したことがきっかけで知られるようになったが、犠牲者数は報道より少なく、せいぜい数十名と思われる。「暁に祈る」とは、ノルマを果たせなかったものを絶食のうえ、極寒の戸外に裸で立たせた刑罰をそのように呼んだらしい。
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