チャルメラのルーツ
明星食品は1966年即席めん「明星チャルメラ」を発売。屋台のラーメン屋おじさんの吹くチャルメラのトレードマークで40年以上も続くロングセラー商品となった。
チャルメラのメロディーは「♪ドレミーレド ドレミレドレ~」(または♪ソラシーラソ、ソラシラソラ~)明治時代はラーメン屋ではなく、飴売りの楽器だった。石川啄木の歌に「飴売のチャルメラ聴けば うしなひし をさなき心 ひろへるごとし」とある。
ところでこのチャルメラという楽器は複簧をもつ日本の管楽器だが、ルーツは7世紀ササン朝ペルシアで軍楽隊が使用していたもの。日本には中国の楽器「哨吶」(スオナー、さない)が安土桃山時代に長崎に渡来し、「唐人笛」と呼んでいたが、ポルトガル人がそれを「チャラメラ charamela」と呼んだことから、「チャルメラ」に転訛した。江戸時代は正月の獅子舞が使っていたが、明治時代は飴売の専門の楽器となった。中華そば屋でチャラメラが使われるようになったのは、明治30年代後半の横浜が最初である。その後大正時代には、東京にもチャルメラを吹く屋台がいたるところに見られるようになった。
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