アメリカ女性詩人の肖像
愛
一時間 待つことは長い
もし 愛がすぐ向こうにあるならば
永遠に 待つことは短い
もし 愛が終りにあるならば
ディキンソン 安藤一郎訳
エミリー・ディキンソン(1830-1886)はアメリカの女流詩人。厳格な清教徒の家に生まれ、1847年マウント・ホリヨーク女子学院に入学したが1年で中退、詩作を始めた。1855年妻子あるワーズワース牧師を知って以来、その詩的才能は堰を切ったようにあふれ出た。1755篇にのぼる作品はあまりに斬新な詩風のため生前は認められなかったが、死後次々に詩集が出版された。エミリーは生涯、家のなかにひきこもり勝ちに、きわめて孤独な日々をおくったといわれる。
セアラ・ティーズデール(1884-1933)は、韓国ドラマ「冬のソナタ」でその詩が引用されてからすっかり日本でも知られるようになった。ヒルダ・ドゥーリトル(1886-1961)は筆名H.D.で知られる。エドナ・セント・ヴィンセント・ミレイ(1892-1950)とガートルード・スタイン(1892-1946)はアメリカ生れの詩人・著作家であるがヨーロッパで活動し、パリのサロンで芸術家たちと交流した。
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