英語語源ものがたり
salt(塩)
塩は英語でsaltというが、その語源はラテン語のサール(sal)、サラリウム(salarium)からきている。サールは、海水とか塩水といった意味です。古代ローマでは兵士らに希少価値の高い塩を給料として支払っていました。給料が塩(サール)だったので、月給のことをサラリーといい、月給取り、サラリーマンという和製英語も生まれる。塩は「白い黄金」と呼ばれ、非常時には塩が支給される場合もあったが、通常はもちろん金貨や銀貨などの貨幣で支払われていた。ローマ庶民の平均年収はだいたい500~1000デナリウス(1デナリウスは1万円くらい)。税金は属州税(十分の一税、つまり収入の10%。ただし軍役につけば免除される。
cancer(癌)
古代ギリシアの名医ヒポクラテスは、進行した乳がんの細胞をみて蟹の甲羅のように硬くなっていることから「カルキノス」(蟹の意味)と命名した。これが英語のcancer(癌)という語源になっている。
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