喜望峰発見
喜望峰はアフリカの最南端ではない。最南端はアガラス岬だが、歴史的理由で喜望峰の方が有名である。ポルトガルのバルトロメウ・ディアス(画像)が1488年のこの日、ヨーロッパ人で初めて喜望峰に到達した。
ポルトガル国王ジョアン2世の命を受け、ディアスがリスボンから出航したのが前年8月のことである。ディアスを乗せた2隻のカラベル船は暴風に流されて陸地から離れ、13日間の漂流ののち、フレッシュ湾にたどり着いた。嵐のなか、知らず知らずのうちに喜望峰を回っていたのである。ディアスはさらに北東進するが、グレート・フィッシュ川の河口で、引き返すことをよぎなくされた。悪天候と食糧不足で、乗組員たちの忍耐はもはや限界に達していた。帰途、往路に気づかなかった大陸南端に立ち寄り、遭遇した嵐にちなんで「大嵐の岬」と命名し、12月に帰国した。同岬は、のちにインド航路発見の願を込めて、ジョアン2世により「喜望峰」と改名された。バスコ・ダ・ガマが喜望峰を通過し、インド南西岸のカリカットに到着したのは、それから9年後の1497年11月22日のことである。(2月3日)
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