書名インデックスの話
佐藤紅緑の「嗚呼玉杯に花うけて」のような、書名に「嗚呼、ああ」など感動詞を冠すると、図書館の目録カードの書名配列で最初のほうにくる。和書トップは何か。配列規則にもよるが、詩集「あああああ」石崎虚空、芳文堂、1977年刊行がある。また官能小説「月夜のクラゲ」松嶋節、叢文社、2001年刊行には「アアア・ア・ア」という短編が収録されている。泡坂妻夫の「亜愛一郎の転倒」など亜愛一郎(ああいいちろう)シリーズは、書名排列トップを狙った命名ではないだろうか。
著作者の死後70年を経過した、著作権が消滅した作品を集めた「青空文庫」の書名作品一覧を見ると、渡辺温「ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」 「講談雑誌」昭和4年4月が検出される。
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