ゼノンとテオドリック
474年のこの日、ゼノンが東ローマ帝国皇帝に即位した。ゼノン(426-491)はイサウリア人の族長で、旧名をタランコデッサという。475年にバシリスクらによる反乱がおきたが、翌年には鎮圧した。476年イタリアではオドアケルがロムルス・アウグゥストゥスの西ローマを滅ぼすが、ゼノンの委嘱で東ゴートのテオドリックがオドアケルを破り、彼を殺した(493)。かくしてイタリア半島の東ゴート王国が成立し、皇帝の代理人として統治にあたり、ラヴェンナに都を築いた。ゼノンの時代は、彼がローマ帝国内で唯一の皇帝(正帝)である。(2月9日)
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