カリフォルニア・ゴールドラッシュ
1848年1月24日、カリフォルニア州(当時はまだ州になっていない)サクラメント付近のコロマ村のサッターズ・ミルというところで、スイス移民の大農経営主ジョン・サッターに雇われていた大工のジェームズ・マーシャルが、製材用の水車小屋を建て、水車を動かす放水路を掘っていたとき砂金を発見した。彼はサッターに報告した。はじめは信じないサッターも実物を見て驚喜するが、秘密にしておくことにした。しかし、他の使用人からうわさは広まり、カリフォルニアは一気に沸く。しかも、ジェームズ・ポーク大統領が年次報告で、金脈発見に言及したことが拍車をかけた。翌年から、世界中から一攫千金を夢見る30万人もの人々が、シエラ・ネヴァダ山脈に殺到した。カリフォルニアの金の産出額は、1858年までに金の採掘量は、約5億5000万ドルにものぼった。この大量の金は、通商・金融界に流通して、インフレ効果を伴いながら1850前半に世界的な好景気をもたらした。カリフォルニアは約12万人となり、1850年に州になり、サンフランシスコは小村から世界に知られたブームの町に成長した。コロマ村はまもなく、エルドラード(黄金郷)郡となる。(Coloma,Sutter' Mill )
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