額田大王の歌
万葉集初期の女流歌人。鏡王の娘で、はじめ大海人皇子の愛を受けて十市皇女を産んだが、のちに天智天皇に愛されて近江大津宮に仕えた。壬申の乱後は、大和遷都に伴って大和に帰り住んだらしい。661年のこの日、斉明天皇が百済救援軍を見送るために伊予・熱田津(にぎたつ)の石湯(道後温泉)に宿泊した。有名な歌「熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ。今は漕ぎ出でな」は661年1月14日の作。大意は「伊予の熟田津で、舟遊びをしよう、と月の出を待っているうちに、月も昇り、潮もいい加減になってきた。さあもう漕いで出ようよ。」
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