南蛮文化
室町末期から江戸初期にかけて、ポルトガルやスペインの宣教師・貿易商により西欧文化がわが国に数多く流入してきた。これを南蛮文化またきキリシタン文化とよぶ。南蛮文化にはキリスト教、鉄砲などや医学・地理・活版印刷などの学問的知識もあるが、衣食のような身辺生活にもその影響は少なくなく外来語として日本語になっている。ボーロ、アルヘイトウ、コンペイトウ、カルメル、カステラなどの南蛮菓子やアラキをはじめ各種の蒸留酒やワイン、ワカとよばれた牛肉なども当時は好まれ、また衣料として木綿、ウール等が輸入された。また海外事情もこのとき文物とともに日本にもたらされた。織田信長は地球儀を見て初めて地球が丸いことを知った。もちろん初めは信じかねて半信半疑だったが、宣教師たちの熱心な説明で、信長は「理にかなう」と納得したという。タバコもこの時代に入った。タバコは新大陸発見のときコロンブスが旧世界にもたらしたものであるが、それから50年ほどのちの天正年間に極東の日本まで到着している。日本人は喫煙に対して何ら忌み嫌うことなく、すぐにこの風習を取り入れたので、その伝搬も早く、慶長年間にはすでに全国においてタバコが栽培され、女や子どもまでがタバコをふかしていたといわれている。喫煙の大流行に伴ない、武家はもちろん町人もキセル、タバコ入れ、たばこ盆などの容器に金をかけ、かなり高価であったタバコを惜しげもなく消費し、そのうえに喫煙の火の不始末のためにたびたび出火があったために、江戸幕府は贅沢の禁止と火事の予防のために1609年にはじめて喫煙禁止令を発し、それ以来しばしば禁止令を出し、タバコを栽培する者の土地を取り上げたり、藩によっては、喫煙者を処刑したこともあった。
ビードロ(硝子)という言葉はポルトガル語である。1541年に我が国に来航したポルトガル人が伝来した。わが国でビードロがつくられるようになつたのは長崎の地で、100年経った1650年ごろのことである。やがてこのビードロの技法は上方・江戸方面へと伝えられるが、やはり長崎のビードロ細工にはすぐれたものがあった。このほかのポルトガル語系は言葉には、ボタン、シャボン、カッパ、カステラ、パン、タバコ、カルタ、カナキン(金巾)、ラシャ、サラサ、ジュバン、コンペイトー、カルメラ、バッテラ、ビードロ、テンプラ、カボチャ、アルヘイトウなどがある。
オランダ語系はブリキ、カンテラ、ゴム、ジャガイモ。
スペイン語系はメリヤス、カナリヤ。
参考文献
新村出「南蛮文化要略」 歴史教育2-9、1954年
海老沢有道『南蛮文化、日欧文化交渉』 1958年
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投稿: Larry B. Riddles | 2012年10月30日 (火) 20時30分
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投稿: Antonio W. Burns | 2012年11月 1日 (木) 18時56分