オクタヴィアヌス
紀元前27年のこの日、ローマ政界一の実力者ガイウス・オクタヴィアヌスが元老院からアウグストゥス(尊厳者)の尊称を受けた。この結果、オクタヴィアヌスが軍隊の駐屯が必要とされる属州の大半を統治することになり、事実上の専制君主、初代皇帝となり、ローマ帝政が開始されることになる。アウグストゥスは、同名の父とカエサルの姪アティアとの間に生まれた。アウグストゥスはカエサルの悲劇にかんがみて共和政の伝統を尊重し、そのすべての官職を残したうえ、属州の統治を元老院と分割したが、軍隊命令権などを一身に集中したので、実質上は帝政であった。その権威は在世中から神に近いものとされ、死に際してアウグストゥス神として神格化された。(1月16日、Augustus)
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