マルコポーロ
マルコ・ポーロが1324年のこの日、69歳で死去した。13世紀の後半、小説家ルスティケロ・ダ・ピサが獄中でマルコ・ポーロという人物から、彼がアジア諸国で見聞した話を採録し、「イル・ミリオーネ」(100万の嘘)という本を編纂した。これがのちに「東方見聞録」と呼ばれる本である。ヴェネツィアの商人マルコ・ポーロ(1254-1324)は1275年フビライ・ハンのいる大都開平府に到着、以後フビライの厚遇を受け、帰国後その旅行記をルスティケロがまとめた。「東方見聞録」(正しくは「世界の叙述」)は、日本をジパングと呼び、豊かな黄金の産地としている。誇張癖のある彼自身の言動に周囲の不信感が強かったこともあってほとんど顧みられることはなかった。1324年、マルコ・ポーロは70歳で永眠したが、彼の偉さがはっきりしたのは、コロンブスのアメリカ発見が実現してからである。
マルコ・ポーロ 青木富太郎 平凡社 1948
マルコ・ポーロ 岩波新書 岩村忍 岩波書店 1951
マルコ・ポーロ 世界最初の探検家 少国民の偉人物語文庫 福田和彦 岩崎書店 1959
マルコ・ポーロ 少年少女世界探検家物語5 砂田弘 三十書房 1964
マルコ・ポーロ 人と歴史シリーズ・東洋11 佐口透 清水書院 1977
マルコ・ポーロ 講談社の子ども伝記19 川崎洋 講談社 1981
マルコ・ポーロ 講談社火の鳥伝記文庫 保永貞夫 講談社 1982
マルコ・ポーロ 国際カラー版世界の伝記21 たかしよいち 小学館 1983
マルコ・ポーロ紀行 瓜生寅訳 博文館 1912
マルコ・ポーロ東方見聞録 青木富太郎訳 社会思想社 1983
マルコ・ポーロの研究 上 岩村忍 筑摩書房 1948
マルコ・ポーロのぼうけん 日本児童文学 高木博 日本児童文庫刊行会 1958
マルコ・ポーロ旅行奇談 吉原公平 大同館 1936
(Marco Polo、1月8日)
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