陳和卿
鎌倉時代の日本で活躍した中国・南宋の工人。1180年の東大寺焼失後、重源に従い、焼損した大仏と大仏殿の再興に尽力した。のちに重源と不和となり、1216年鎌倉に下る。実朝に、将軍は育王山長老の生まれかわりであると説いて渡宋をすすめ、大船を建造したが進水できず失敗した。陳和卿のその後の消息は不明である。鎌倉の伝統工芸である「鎌倉彫」は、陳和卿が中国の宋より持ってきた彫漆工芸を真似て、仏師康運が仏具を作ったのが始まりとされている。大河ドラマ「草燃える」では草薙幸二郎が演じたが、「鎌倉殿の13人」では日本生まれの華僑の俳優、テイ龍進が演じた。参考文献:陳和卿の事績 大森金五郎 国学院雑誌7ー1ー2 明治34年
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