ジェームズの感情理論
We don't laugh because we're happy.
 ̄ we're happy because we laugh.
幸せだから笑うのではない
笑うからしあわせなのだ
逆を考えてみますと、悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ、となります。
このことをアメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズは感情は、刺激→情動→身体変化ではなく、刺激→身体変化→情動という道筋を考えた。1884年から1885年のことで「心理学原理」(1890)に著した。その2年後、デンマークのカール・ランゲも同じ説を主張したので、身体的変化が感情に先行するという新見解を「ジェームズ・ランゲ説(抹消感覚説)と心理学でいわれる。この説には批判が起こり、情緒は大脳でおこるもので抹消神経ではなく、中枢神経によるものであるとする「キャノン・バード説(中枢起源説)」が唱えられ両論は対立したままである。今日では一般に中枢起源説が承認されているが、まだはっきりとした答えがでているわけではない。
「心と体」カテゴリの記事
- 厚着派、それとも薄着派?(2024.06.09)
- 医療過誤はなぜ起きるのか(2024.05.18)
- シュテルンの段階提示法(2022.11.10)
- ジェームズの感情理論(2022.11.12)
- 五風十雨(2022.05.15)
コメント