宜候(ようそろ)
「おもかじいっぱーい」「とりかじいっぱーい」「ようそろー」、これは航海用語で、操舵号令である。面舵は、船を右に向けること、取舵は左へ転進させること、宜候は、右左に向ける必要なく真っ直ぐに進め、というときに使う。読んで字の如く、「宜しく候」である。これは幕末海軍の名残であり、古くは足利時代の八幡船に使われていたのが、そのまま受け継がれたものとされている。ところでイタリア豪華客船転覆事故は驚かされることが多い。多くの死者、行方不明者をだし、船長は過失致死で逮捕された。乗員の6割超は船員の資格はなかったという。今年はあのタイタニック号の沈没事故から100年目にあたる。そしてコスタ・コンコルディアが座礁したのが13日の金曜日の夜のことだった。歴史は繰り返されるというが、われわれは過去の事故から教訓を学ばなければならない。
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