チャイコフスキー、謎の死因
ロシアの作曲家ピョートル・チャイコフスキー(1840-1893)は11月6日(ユリウス暦10月25日)、生水を飲んで、当時流行っていたコレラにかかって死んだというのが一般に信じられている死因である。しかし、このことは死の当初から疑問があった。甥のユーリイ・ダヴィドフ(1876-1965)は、回想記の中で次のように述べている。
「いくつかの新聞に死因に対する疑問が出た。毒殺、自殺、その他馬鹿げた説がささやかれ始めた。私は確信をもって証言する。ピョートルおじさんを死なせた病気は正真正銘のコレラで、その当然の余病が腎臓にきて尿毒症を引き起こし、そのために衰弱した体が回復できなかったのである」と。
ところが最近出た国際的に権威のある音楽事典「ニュー・グローヴ」(1980年)が、チャイコフスキーの自殺説を支持する論文を採用したことで、死因に関する論争は再燃した。恐ろしい伝染病にもかかわらず、チャイコフスキーの死には多数の親戚、知人が集まり、死者の別れの接吻をしているが、誰一人としてコレラに罹ったものはいない。生水を飲んでコレラで死んだという話は捏造かもしれない。(Chaikovskii)
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チャイコフスキーの死因はコレラでなかったら、何だったのだろう?。
これは、推理小説かミステリーになりますね。( ̄ー ̄)ニヤリ
投稿: 根保孝栄・石塚邦男 | 2013年10月24日 (木) 15時58分
それにしてもイケメンですなぁ
投稿: | 2014年10月25日 (土) 18時20分
キアヌリーブスに少し似ている。
投稿: | 2014年10月27日 (月) 18時24分
ですよね。ぼくもそんな感じしました。
投稿: ケペル | 2014年10月27日 (月) 19時41分