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2022年10月11日 (火)

記録は破られるためにある

  アスリートの現役寿命が確実に延びている。通算記録でもこれまで不滅と思われた大記録でも何十年のちに破られることがある。ベーブ・ルースの本塁打総数714本は絶対にやぶられないと誰もが思っていた。しかしハンク・アーロンが755本を記録し、さらにバリー・ボンズが762本を記録し現在大リーグ通算最多本塁打王である。

    日本プロ野球の王貞治の868本塁打や金田正一投手の400勝、福本豊の盗塁1065という数字は今後もまず誰も破ることのできない不滅の記録かもしれない。だが今年、ヤクルトの村上宗隆は5打席連続本塁打の新記録を達成した。また日本人では最高のシーズン最多本塁打56本も記録した。村上が将来どれくらい記録を伸ばせるか誰にもわからない。最シーズン最多本塁打は外国人ではバレンティンが2013年に60本を記録しているので、村上にはこの記録に挑戦してもらいたい。大リーグではバリー・ボンズが2001年にマグワイアの70本を更新して73本を記録した。

    相撲でいえば常勝双葉山定次の69連勝がある。これまで何人もの横綱が挑戦したが、69という数字がいかに大きいかを知らされた。一歩、一歩着実に積み重ねることによって、前人未踏の大記録を達成してほしい。記録は破られるためにある。

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