吾猫の墓
1908年のこの日、夏目漱石が飼っていた「吾輩は猫である」の主人公のモデルとなった猫が死亡した。書斎裏の桜の樹の下に埋めた。漱石は白木の角材に「猫の墓」と書き裏面に一句をしたためた。「此(こ)の下に稲妻起こる宵あらん」
のち親しい人たちに猫の死亡通知を出した。のち妻・鏡子によって、雑司ヶ谷の漱石の墓地に猫の骨は移された。漱石公園(早稲田南町7)にある猫塚は遺族が飼っていた犬・猫・小鳥の供養のために建てたもので、「吾猫」とは関係がない。(9月13日)
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